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29 janv. 2012

“研究立案のためのガイド”

南風原朝和『臨床心理学をまなぶ7 量的研究法』から。

「研究のかたちをつくる」ための,という目的で書かれている。


第I部「量的研究を始める前に」では,
PTSD関連の研究例を解説しながら,
・心理療法の効果研究(心理療法研究)
・心理的問題のメカニズム研究(異常心理学研究)
・アセスメントツールについての評価研究(心理アセスメント研究)
を解説している。

第II部「研究立案のためのガイド」では,
17のガイドを例題とともに挙げ,さらに留意点を示している。
☆お役立ち情報なのでそのままここにも書いておきましょう☆

G-1 原因系の変数と結果系の変数を区別する
    留意点1-1 変数の選択と因果推論
    留意点1-2 変数選択の根拠

G-2 原因系の変数の操作を考える:実験研究 vs. 調査観察研究
    留意点2 調査観察研究のもうひとつの意味

G-3 効果に影響を与える要因を考える
    留意点3 交互作用と交絡

G-4 効果を媒介する要因を考える
    留意点4 媒介変数と従属変数の関係

G-5 ランダム化比較試験(RCT)にまなぶ
    留意点5 RCTの適用可能性

G-6 比較の精度を高める工夫をする
    留意点6 研究デザインとサンプルサイズ

G-7 要因の交絡による見かけの相関を見分ける
    留意点7-1 交絡変数の特定
    留意点7-2 媒介変数と交絡変数

G-8 潜在変数による説明を考える
    留意点8 因子の解釈

G-9 複数の変数を使って予測・説明する
    留意点9 独立変数の数

G-10 媒介変数を含むパスモデルを考える
    留意点10 パスモデルと心理プロセス

G-11 個人を対象とした実験を考える
    留意点11 一事例実験の結果の一般性

G-12 変化のとらえ方を考える:縦断研究 vs. 横断研究
    留意点12 変化の個人差

G-13 個人内の共変関係に注目する:共変関係 vs. 相関関係
    留意点13 個人内の共変関係と相関関係

G-14 個人内と個人間のレベルを統合的に扱う
    留意点14 レベル間の交互作用

G-15 さまざまな対象の分類を考える
    留意点15 分類結果の信頼性・妥当性の検討

G-16 測定尺度を開発・評価する
    留意点16-1 「妥当化」と「妥当性検討」
    留意点16-2 対象とする集団と妥当性・信頼性

G-17 複数の研究結果を統合する
    留意点17 出版バイアス

第III部「データ分析の方法」では,
以上の17のガイド(G-2,G-11を除く)に対応する「関連する分析上のキーワード」を挙げて
(表12-2 p.157 ← この表が本書の要点
以下,各種の分析法を概観している。


 *


とっても良い本。オススメです。
必ずしも臨床心理学に限らずに,心理学の研究方法論と統計をうまくリンクさせているし,
医学医療系とか心理学以外の学問分野の方々にも。

研究は,デザインがきちんとしていればいるほど,分析を含め,
「あらかじめ」 道筋が立つ・見通しが立つ
ということをよく教えてくれると思う。

それから,自分で研究をする場合だけじゃなく,
論文を読んで理解するときにも役に立ちます。
大学で研究論文を読む「演習」なんかでは,
そういう 「枠組み」 を頭の中に形成していただく
という目的です。
内容よりもむしろそちらが大事とさえ思う。

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07. INTERESTING 【興】」カテゴリの記事

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